2.展覧会

橋本 東吾 展

HASHIMOTO Togo

2006年12月11日(月)12月23日(土・祝)
日曜休廊 12:00-7:00pm
Vernissage: 12/11 5:00-7:00pm

作品について

秋山画廊 - アクセスマップ

自分の作品を内側から照らしてみたらどうだろう?

いつの頃からか、家のようなもの、自分がその中で過ごせるような、または見た人達が中を覗いてみたい、入ってみたいと思うような、そんな作品をつくりたいという気持ちが自分の中に生まれた。そこで、丸太を削ったものを柱のように組んでみたり、丸太の中をくり抜いて箱のようなかたちにしてみたり、だけど何かが足りない、何かが違う。

箱のようなものが自分のイメージに一番近いような気がして、また箱のようなものをつくってみた。丸太を二つに割って中をくり抜いて、見た人にくり抜いてあることを伝えるため窓を開けたが、全然違う。やればやるほど違う。そこにあるのは木でできたポストのようなただの箱。見るのも嫌になってきてつくるのをやめてしまった。

しばらくしてからまたその箱を眺めてみた。やっぱり違う。でも何かこの箱でできないかと考えて試しに窓を塞いでみることにした。でもただ塞いだのでは意味がない。中がくり抜いてあることを伝えられる塞ぎ方はないだろうか?     そこから、和紙を貼って内側から照らすことを思いついた。やってみると気に喰わない箱がそれまでとは全然違って見えた。

今まで外側からの明かりしか考えたことがなかった。それも特にスポットを当てなくても蛍光灯の明かりだけでもいいように。ずっとそんな風に照明のことをほとんど考えないでつくっていた。それだけに光というものの持つ強さと暖かさに驚いた。

内側から照らすことで内部の空間と暖かな感じを伝えられたら、もしかしたら自分が頭のなかに思い描いていた家のようなもの。その中で過ごしてみたいと思えるものがつくれるのではないか。僅かばかりの期待を胸に制作してみたのが今回の作品である。

改めて考えてみれば、家というには暖かさを感じる場所である。それはそこに住む人の温かさであり、そこで過ごす家族の暖かさであり、そこへ帰る人のほっとした気持ちからうまれる暖かさなのでろう。和紙を透かして内側から明かりを照らすことでそんな暖かさを少しでも伝えられたらと思っている。

 

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